液体アルゴン検出器の課題を解決する一つのアイデアとしての「液体アルゴン中の希ガスマイクロバブルによるガス増幅」の可能性確認のために、簡易装置による宇宙線実験とシミュレーションを計画し、基礎的な開発をおこなった。実験装置は、冷却装置を持たない簡易な構成であるが、液体窒素の補充などにより、24時間程度の稼働可能性を示すことができた。ネオンガス循環の問題などから、実際の実験を実施することができなかったが、システムの各部分の設計・製作及び機能を確認することができた。この過程で、アルゴン中のネオンガス混在の方法について新しいアイデアを見い出した。
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