研究実績の概要 |
平成28年度は、シミュレーション計算を行っていたUniversity of California at Irvine の海外研究協力者が転職のために当研究を続けることができなくなってしまい、研究が大きく遅れることとなった。同大学の学生が代わりにシミュレーション計算を行うこととなったが、シミュレーションに不慣れなために大きな進展が得られなかった。このため、平成29年度は、新しくシミュレーション計算を行うことができる人材の確保に努めた。まず、海外研究協力者である Denis Perret-Gallix氏にシミュレーション計算のスキルを獲得してもらい、計算を再開することとした。幸い、University of California at Irvineの前任者から全面的にバックアップを受けて、Denis Perret-Gallix氏がこれまでの計算を再現することができた。このため、今後、3m以上のプラズマ航跡について計算を続行していく目処が立った。また、国内のプラズマ物理の著名な研究者である神門正城氏に当研究に参加して計算を行うことができる研究者を探していただくように依頼し、現在、新しい人材の確保に努めている。ビームの全エネルギーの減速計算が行われていないため、プラズマガスチェンバーの最適化などは未着手の状況である。これまでの研究の結果は、2017年10月に行われた海外国際会議 LCWS2017, 23-27 Oct. 2017 in Strasbourg/Franceで研究協力者のDenis Perret-Gallix氏により報告・発表された。また、2017年11月に行われた海外国際会議 4th WS ESS at Research Infrastructures, ELI-NP, Magurele, 23-24 Nov. 2017 で代表者である佐伯により報告・発表された。
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