タングステン針を電界誘起酸素エッチングで先鋭化し、極低バイアス電子放出状態を得た。その電界放出パターンは、液体窒素温度では点状に収束しており、室温付近ではリング状に変化した。この現象は単純な電界放出では説明がつかず、仕事関数低下、エキソ電子放出、絶縁物のチャージアップの影響が示唆される。しかし、条件の確立には至らなかった。一方、低い引出電圧で広がり角5度以下の電子線を効率良く得る方法を確立できた。 LaB6(100)単結晶表面の構造解析では、最表面のランタン原子と2層目のボロン原子との層間距離が結晶内部と比べて30 pm縮んでいることがわかった。
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