研究課題
挑戦的萌芽研究
硬X線領域の磁気円二色性(XMCD)測定は、比較的深い侵入長と、放射光利用による中程度の空間分解能のおかげで、バルク敏感な磁気顕微鏡として重要な地位を占めている。一方、重要磁性元素である鉄やコバルトを含む3d遷移金属元素に対して感度が低いという問題があった。この問題を解決するために、XMCDの原理から見直すことで、X線領域の新しい磁気光学効果、X線磁気円偏光発光(XMCPE)を提案し、さらに、鉄を試料として、XMCPEが存在すること、20%近い高い反転比を示すことを実験的に明らかにした。
磁性