常圧下の高感度SQUID磁化測定の更なる整備を行い、数十mKに至る極低温度で、DC、および0.1 Hz以下に至る低周波を含むAC測定が可能になった。DC測定の感度は10-8 emu以上を達成することができた。さらにピストンシリンダーセルを用いた高圧力下測定の準備をほぼ終了することができた。今後、圧力誘起量子臨界現象の研究等にこの装置が大きな威力を発揮することが期待される。一方で、常圧下のセットアップを用いて非磁性籠状物質PrV2Al20やカイラルスピン液体物質Pr2Ir2O7、およびカゴメ格子反強磁性体Nd3Sb3Mg2O14の磁化測定を行い、重要な知見を得ることができた。
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