研究課題/領域番号 |
15K13521
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
常盤 欣文 京都大学, 理学研究科, 特定研究員 (30737458)
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連携研究者 |
松田 祐司 京都大学, 理学研究科, 教授 (50199816)
中辻 知 東京大学, 物性研究所, 教授 (70362431)
安井 幸夫 明治大学, 理工学部, 準教授 (80345850)
宇田川 将文 学習院大学, 理学部, 準教授 (80431790)
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研究協力者 |
山下 卓也
寺澤 大樹
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 素励起 / スピン液体 / スピンアイス / 熱伝導 / 幾何学的磁気フラストレーション |
研究成果の概要 |
量子スピン液体はスピンが秩序化せず絶対零度までスピンが量子的に揺らいでいる特異な状態である。その性質は、スピンの分数化やゲージ揺らぎといった、スピン励起に顕著に表れる。量子スピン液体の実現の有力な候補は量子スピンアイスと呼ばれる系で、磁気単極子やフォトンといった素励起が現れる。 これら素励起の性質を調べるため、熱伝導を用いて量子スピンアイスYb2Ti2O7、Pr2Zr2O7のスピン励起を調べた。前者では、磁気単極子が量子揺らぎにより、結晶中をコヒーレントに伝播することが分かった。後者では極低温において熱伝導の異常な増大を検出し、ゲージ揺らぎに対応するフォトンの初めての観測の可能性を示唆している。
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自由記述の分野 |
実験個体物理
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