研究成果の概要 |
価数揺動Ceが価数転移点近傍において巨大な磁気異方性を寄与することを見い出した。当初の方針は価数を3価に固定したCeをめざすことだったが、副産物的な発見が結果的に最も有望である。以下の三方向から探索を進め、結論に至った。1) CeCo5の磁気異方性を第一原理から精査しなおし、価数揺動Ceから相当量の異方性が出ていることを確認 2) Ce(Co,Cu)5合金(Cu30%)とCeRh3B2の磁化曲線を室温から極低温まで測定し、磁気異方性の強い耐熱性を観測 3) Ce(Co,Cu)5合金におけるCeの微視的価数状態を軟X線吸収分光により組成と温度の関数として網羅的に測定、Ce価数状態の傾向を観測。
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