1次元振動子系として進化を調べる数値計算コードを作成し、位相空間での振る舞いを調べた。また、2次元回転系で、中心力場中での自己重力相互作用する粒子系の進化を調べるための重力多体計算コードを作成し、無衝突粒子回転円盤において、粒子数1000から10000個程度で、非定常渦巻き構造を再現した。その構成要素(粒子)の集団運動の解析から、角運動量-Jacobi積分空間において、非定常渦巻き構造の粒子は円運動から制限される領域から大きく外れずに、非線形振動することがわかった。これは渦巻き構造に起因する重力ポテンシャル自体の摂動が引き起こすレゾナンスによる粒子散乱が構造形成の主因ではないことを示唆する。
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