広帯域誘電分光(BDS)および相補的手法(核磁気共鳴や分子動力学法)を用い、標準液体やイオン水流、高分子ゲルやエマルションなどの生体モデル系の水構造解析を行った。フラクタルな水素結合ネットワークダイナミクスのBDS解析により、含水量、水分子やイオンの束縛・分散状態を知ることができた。さらに培養細胞やモデルマウス臓器、非侵襲in vivo生体計測を行ったところ、健常性と敗血症マウスの臓器を識別することができ、新たな生体計測・解析手法の有効性が示された。今後脳機能計測や医療分野、関連する広範な理工学領域まで、様々な分野での応用が期待される。
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