研究課題/領域番号 |
15K13563
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
野村 龍一 東京工業大学, 地球生命研究所, WPI研究員 (40734570)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 固体地球物理学 / 金属物性 / 地球・惑星内部構造・惑星内部構造 / 惑星起源・進化起源・進化 / 物性実験 |
研究実績の概要 |
本年度は外部抵抗加熱式ダイアモンドアンビルを用いた実験可能温度の引き上げを目的とし、技術開発を行った。Irヒーター、LaCrO3ヒーターを導入することにより、時間・空間的に均質加熱が可能な手法を確立した。さらに一次焼結LaCrO3を輻射断熱材として用いることにより、1700K以上の高温を発生することに成功した。 さらに、来年度に予定していたXRD-XAFS複合測定システムの立ち上げも行った。大型放射光施設SPring-8のBL39XU, XAFSビームラインにXRD測定システム(フラットパネルセンサ含む)を持ち込み、セットアップを行った。その結果、35 keVのX線エネルギーを用い、DAC試料の粉末X線回折パターンを高圧高温その場で取得することが可能となった。また、自動精密ステージを用いることで、温度圧力を一定のままXAFS測定も行えるようにセットアップした。冷却用循環水の振動などの諸問題を克服することにより、高圧高温環境下にて再現性のあるXAFS測定を行うことに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本年度の目標としていた技術開発は既に終え、来年度に予定していたXRD-XAFS複合測定システムの立ち上げも終わったため。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度の研究にて技術的な課題であった、外部抵抗加熱式ダイアモンドアンビルの実験可能温度の引き上げ、XAFS-XRD複合測定システムの立ち上げを終えた。平成28年度はこれらの技術を用い、Fe-FeS合金の高圧液体について実際にEXAFS測定を行い、構造決定を行っていく。
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