本研究は、地球や惑星深部に存在する液体核の構造を実験研究によって明らかにすることを目的としている。本課題ではその最初の一歩として、X線吸収微細構造解析(XAFS)を高圧実験に応用するための技術的土台作りを行った。具体的には、大型放射光施設SPring-8のXAFSビームラインに高圧環境下での圧力測定に重要な粉末X線回折(XRD)測定系を導入し、XAFSとXRDの複合測定系を立ち上げた。また、より高温環境での実験のため、外部抵抗加熱式ダイアモンドアンビル高圧装置にランタンクロマイトヒーター、及びイリジウムヒーターを導入し、加えて断熱環境の最適化を行った。
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