研究課題/領域番号 |
15K13571
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
粥川 洋平 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 工学計測標準研究部門, 主任研究員 (50371034)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 絶対円分 / 屈折率 / 光周波数コム / 海洋物理 / センサ |
研究実績の概要 |
測長センサ等に応用例のある分光干渉法を応用した,光学セル中の海水および純水の光路長差を測定するための干渉計を製作した.予備測定として,分光干渉式変位センサを用いた測定を実施し,海水の塩分の測定分解能が従来のCTDセンサと同等以上であることを確かめた.また,絶対円分測定システムの開発のため,正確な温度測定が必要である.本研究で開発する光学系の海水測定部分を0.001℃よりも高い精度で制御・測定する温度制御系の構築を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海水用屈折率センサの開発において課題となる,海水・純水セルを用いた干渉測定において予期した分解能を実現することができ,当初の目標を達成することができた.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,本研究の特色である光周波数コムを光源とする新たな干渉計を製作し,測定精度の確認および海水の塩分濃度と屈折率の関係を実測・評価する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究において使用する,光周波数コムを用いた分光干渉計については,その性能の予備的な評価のために,海水および純水用セルを用いた干渉計の製作と,分光干渉式変位センサを用いた測定を行ったが,この予備測定に予期したよりも時間がかかり,光周波数コムを用いた干渉計の製作を翌年度に持ち越すこととした.
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次年度使用額の使用計画 |
光周波数コムを用いた干渉計については基本設計が終了しており,次年度前半に詳細設計および部品の発注・組み立てを行いう予定である.
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