超高圧で合成した試料を、LA-ICP-MSを用いて2次元分析を繰り返し行う事により、三次元微量元素分析を行った。本研究で開発したソフトウエアを用いる事により、三次元分析結果から均一と判断出来る部分を切り出し、定量分析計算を行った。得られた分析結果を基にメルトと鉱物間の元素分配係数を計算し、従来法により求められた結果と比較したところ、良い一致を示していた。本研究では従来と同じ面分析を用いたため、試料表面状態の影響で切削量が変化するなどの問題があったが、将来は定量分析に適したレーザー照射法を開発する事により、より精密な定量分析が実現できると期待される。
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