研究課題
挑戦的萌芽研究
斑晶量とPhenobubble量に関して以下のことが明らかになった。1)Phenobubble量は、噴火の推移とともに明瞭な変化を必ずしも示すものではない。2)斑晶量は、時間とともに、増加する場合がしばしばある。3)軽石の見かけ密度はPhenobubble量と斑晶量によって支配されている場合が多い。噴火直前のマグマだまりでは、斑晶が下方に濃集し、Phenobubbleの空間分布は、噴火タイプやマグマだまりのサイズに依存している。
地球惑星科学
これまで、phenobubbleに注目した研究がなかったが、この研究により、軽石の見かけ密度がphenobubbleの含有量によって支配されていることが明らかになった。また、phenobubbleは、噴火直前に、マグマだまりの中で、均一に分布していることが多いことも分かった。これらの結果は、噴火直前のマグマだまりの状態を観測から推定し、噴火ポテンシャルの評価や推移の予想を可能にする視点として、phenobubbleが有用であることを示している。