本研究ではその大気圧プラズマを用いて、力学的、もしくは熱的なエネルギーではなく、化学的なエネルギーによって砕氷・融雪を行う技術を開発することを目的とし、低温度環境下での放電リアクタの計測と低温下における放電特性の計測と行った。放電リアクタとしては最低温度-15度、最高温度100度ほどに変えることの出来るリアクタを作成した。また放電特性計測実験としては、異なるガス温度環境下における放電様相の変化について計測した。その結果、ガス温度の影響を大きく受けるのはストリーマの径と、陰極降下領域における発光強度であることがわかり、ストリーマの径に関しては平均換算電界にほぼ比例して変化していることが分かった。
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