白金触媒は化学的に安定で、種々の反応に対して優れた触媒活性を示すが、高価であるため、コアシェル化などにより使用量を低減する必要がある。また、触媒活性は、露出した結晶面に依存するため、高活性な結晶面を形成することも重要であるが、これらを同時に達成する方法は確立されていなかった。 本研究ではポリオール法により結晶面を制御したテンプレート粒子に、白金薄膜を析出させた触媒を作製した。酸素還元反応活性向上のため、反応が効率的に起こる白金(111)面をもつ白金層の析出を行い、触媒活性を大きく向上さた。また、コア粒子の表面局在プラズモンを励起すると、酸素還元反応を促進できることを確認した。
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