研究課題
挑戦的萌芽研究
触媒機能を有する有機小分子、「有機分子触媒」が2000年を前後し一躍脚光を浴びるようになった。しかしながら、触媒活性、反応の多様性等、実践的な合成プロセスとするには解決すべき多くの諸問題を抱えていた。従来研究における課題の抜本的な解決を図るため、有機イオン性官能基の特質に着目し、この鍵官能基を分子設計に組み込むことで、従前の有機分子触媒では成し得なかった「先例の無い触媒活性」「高い立体選択性」「広い基質適用範囲」を実現しうる有機イオン性二官能基型有機分子触媒の設計開発を行った。
有機合成化学