水溶液中でのCaCO3生成反応を試みるため。二酸化炭素の水和反応を触媒する炭酸脱水酵素モデル錯体を添加したことによる影響を検討評価した。生物によるCaCO3生成と人工合成によるCaCO3生成に分けて実験を行った。前者では、サンゴの石灰化(CaCO3生成)を促進させることを目的に、海水中でも触媒作用を示すモデル錯体を合成し、サンゴの成長に対する触媒効果を評価した。後者は、モデル錯体を用いてCaCO3の結晶形をコントロールすることを目指し、錯体の添加が結晶形に及ぼす影響を検討した。また、CAモデル錯体共存下での、水溶性ルテニウム触媒を用いたCO2の水素化を検討した。
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