通常の氷は無数の氷の単結晶(氷核)が再結晶化を起こし互いに固く結びついたものである。不凍タンパク質(AFP)は氷核の再結晶化抑制機能(Ice Recrystallization Inhibition, IRI)を有するがその定量法は未確立であった。本研究では、AFP含有氷を構成する任意の氷核の再結晶化速度をOstward Ripening則に基づいて算出することによって、IRI機能を定量化できることを見出した。更に、この解析法を用いることで分子量3.3kDaの40アミノ酸残基から成るBpAFPが優れたIRI活性を発揮することを見出した。論文総数9、学会等発表総数41(うち招待講演数5)。
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