部分還元酸化物に担持した白金の高酸素還元活性の発現は、Ptと低価数状態のTi3+を含む酸化物との相互作用だけでなく、カーボンからの電子供給が重要な因子であることが示唆され、このメカニズムを活かすように合成した電極触媒は比活性(白金表面積あたりの酸素還元活性)が高くなることを明らかにした。また、TiCl3(3価のチタン)とSnCl2(2価のスズ)から合成したTiO2-SnO2複合酸化物が焼成過程では結晶成長せずに水熱処理によって結晶成長する特異的な現象を見出し、この複合酸化物を担体として、Ptを担持すれば市販のPt/C試料よりも高い酸素還元比活性を示すことを明らかにした。
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