溶融塩中においてダイヤモンドを常圧で電解合成することを目指し研究を行った。650℃の溶融LiCl-KClに、K2CO3を0.2 mol%添加し、種々の濃度(0、2.0、8.0、14.0 mol%)のKOHを添加した。Ni基板を用い、1.1 V (vs. Li+/Li)で、電気量50 C cm-2にまで電解を行った。顕微ラマン分光の結果、KOH濃度2.0 mol%の場合に、ダイヤモンドに特徴的な1332 cm-1の鋭いピークを確認した。また、電気量を20 C cm-2とした場合、基板の多くの部分から1332 cm-1の鋭いピークを確認した。以上、液相(溶融塩)中で常圧ダイヤモンド合成を確認した。
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