導電性高分子の発泡体を作製し、その導電率、ゼーベック係数、熱伝導率を測定し、空孔率と熱電変換効率の関係を明らかにし、発泡という方法論の有効性を示すことを目指した。発泡の方法として、発泡剤の添加、凍結乾燥、超臨界二酸化炭素の含浸によるものを実施した。特に、凍結乾燥を行ったものが、より低密度で、空孔導入率が高かったことから、その熱電変換性能を調査した。 その結果、発泡をさせないものと同程度のゼーベック係数を得ることができ、熱電変換性能を示すことが明らかとなった。また、熱伝導率は極めて小さく、空気と同程度であった。一方で、導電率は極めて小さく、今後、密度の最適化が必要である。
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