レーザダイオード(LD)の周波数を正弦波状に変調し,そのキャリア周波数を633nm帯のヨウ素の飽和吸収線にロックし,測定時間100秒で相対的な周波数安定性10の-11乗を達成した。これを変位計測干渉計の光源とし,干渉計ターゲットミラーの変位を,干渉信号に含まれる高調波成分からリサージュダイアグラムを描き決定した。広範囲(光路差4-10メートル)で測定不確かさ10nmで変位を決定できた。変調周波数を3MHzまで上げて,測定可能速度をおよそ1m/sまで向上させた。以上より,以上より周波数安定性が良いLD光源を得,またこれを光源とする高分解能高速変位計測干渉計構築の目処を得た。
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