突風にさらされた物体周りの流れの特性を調べることを目標とし,突風環境を作り出す風洞の製作に主眼を置いた。まず単一ファンの簡易風洞を作成し,性能を検証した。送風ファンの失速が問題となったが,風洞外へ空気を排出する通気口を設けることで,風速の立ち上がり性能を改善できた。さらに単一ファンモデルを4個組み合わせ,マルチファン型突風風洞を作成し,その性能を評価した。その結果,従来のマルチファン型突風風洞において課題であった風速の立ち上がり時間はおおよそ25%改善し,さらに突風発生後の主流乱れも大幅に減少させることができていた。
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