本研究は,プラズマ誘起気泡の崩壊時に超高密度電荷を集積させることで,エネルギー収束を飛躍的に高めることを目的とし,以下の成果を得た.ナノパルスレーザを収束し気泡を純水中に発生させ,気泡径が最大になったときに気泡内に放電する装置ならびに可視化・計測装置の開発に成功した.放電により気泡内に電荷を供給し,気泡が崩壊する際に表面積が急速に減少することを利用して電荷密度を高めると,気泡から水中へストリーマ状のチャネルが形成されることが明らかになった.この結果は,液体の絶縁性を向上させると高密度を上昇させることができることを示唆しており,高密度電荷集積法の開発の基盤となる発見である.
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