プラズマは,気液界面とプラズマが共存する界面に反応性の高いラジカルを発生させ,化学反応を促進させる。本研究では様々なプラズマプロセスを用いて,1.ベンゼンやトルエンからの1段階プロセスでのフェノール合成,2.クロスカップリングによる有機化合物の合成3.フィッシャー・トロプシュ法(FT)による液体炭化水素を合成実験,を実施した。クロスカップリング反応は確認できなかったが,DBDプラズマによる1段階プロセスで最大で30%のフェノールが合成した。FT 実験では,メタノールがプラズマ分解されるとき,二重結合を持つ炭化水素が生成され,エタノール分解がプラズマ分解されるとき,直鎖状のアルカンが生成される。
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