血管内での超音波照射時の気泡群の振動特性を解明するために,単一気泡またはN個の気泡群の振動と,バネ―質量系でモデル化した弾性管壁の運動とを連成した三次元境界要素法による解析手法を提案し,系の特性方程式を導出した.様々な気泡配置の下での系の固有振動数と振動モードを調査し,管壁質量,管長,気泡配置が気泡群の共振振動数に及ぼす影響を明らかにした.また,定在音場および加圧した圧力場において同一の音響性リポソーム(ALs)の挙動を高速度ビデオカメラで観測した.その結果,ALs表面に3~7次の表面振動モードが観測され,表面振動がパラメータ励振の機構で起こっていること等が示された.
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