非コヒーレント光源を用いた汎用的分光法を活用し,大容量反応器を備える急速圧縮機による自着火現象の追跡を行った.大容量反応器内の流動観測ならびに分光観測に対して非コヒーレント光源を適用し,流体の可視化ならびに温度分布の測定を行い,反応器中心部の挙動が断熱的であると仮定するコア・ガスモデルが比較的よい近似になっていることを確認した.本装置を用いて,典型的なパラフィン燃料と芳香族炭化水素類による混合燃料における混合比率と自着火遅れ時間の計測を行い,さらに反応解析を行ったところ,初期温度条件を正確に見積もる必要性が示唆された.
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