従来の透過光による気液二相流の可視化では、定性的な流動パターンは大まかに確認できるものの、原理的に気泡の立体構造の情報が欠落することになる。本研究では、光の波長の違いを利用した気泡断面画像の可視化法を新たに提案した。特に気液界面の判別では,ロンキー・ルーリングを導入し、入射光の縞模様が気液界面では屈折して写り込む現象から、気液界面が容易に判別可能となった。さらに、気液二相流のモデリングの基盤となる局所体積平均の発散定理の誤りを指摘するとともに、レイノルズ輸送方程式を詳細に検討することにより局所体積平均の発散定理を修正した。
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