再生治療に貢献するため,生きている培養細胞に対し3次元の動的力学刺激を自在に付加し得る圧電駆動超小型3次元振動ステージを開発しゲル包埋培養法と合わせ,これまでとは全く異なる力学的原理に基づく3次元ニューロンネットワークの創生・誘導制御を可能とする革新的システムの実現をめざした。 コラーゲンゲル濃度の最適化により,「ゆるやか」かつ構造安定的な足場によるiPS細胞から分化誘導される神経細胞の3次元包埋培養法を確立した。包埋培養ディッシュを開発した超小型3次元振動ステージ上に設置し3次元的力学刺激を組織的に作用させることにより,ニューロンネットワークの3次元誘導制御手法としての原理的有用性を確認した。
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