本研究は,タイヤ構造に対して折り紙によるハニカムテーパ構造(honeycomb taper structure)を適用し,一定の曲率で円を形成するとともに安定的な強度を得ることを目的とした. ハニカムテーパ構造は断面を正六角形とするが,その断面は相似で面積比が異なるため,その理由により一定の曲率で円を形成することができる.本研究の特徴は,セルの接合面同志が背中合わせになることで,車椅子車輪化構造を任意の個数で設計できる点である.また,ハニカムテーパ構造の重要な開き角αは,1輪のハニカムテーパセルの個数をmとするとalpha=(2+m)/(2m)πの関係があることも証明された.
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