これまでに骨格筋を用いたバイオアクチュエータが多数提案されているが、骨格筋は培養液中でのみ収縮運動が可能であり、空気中では乾燥によって細胞死が引き起こされるため活動することができなかった。そこで本研究では、細胞組織によって骨格筋周囲を覆うことによって、空気中でも駆動可能な骨格筋アクチュエータの構築を目指した。結果として、固定部材にて皮膚組織の端部を固定することで、曲面構造を有する血管構造付き皮膚組織を構築可能なことを明らかにした。さらに、曲面構造を有する細胞組織にて骨格筋周囲を覆うことによって乾燥からの保護が実現され、空気中にて骨格筋アクチュエータが駆動可能になることを示した。
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