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2016 年度 実施状況報告書

消化管内に長期間留置可能な飲み込み型生体タグの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K13913
研究機関神戸大学

研究代表者

和泉 慎太郎  神戸大学, 先端融合研究環, 助教 (60621646)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード飲み込み型センサ / ウェアラブル
研究実績の概要

平成28年度はアクチュエータの小型化、回路部の試作、無線給電・通信方式の検討を行った。
アクチュエータについては、平成27年度に考案した、重曹とクエン酸を用いた展開用アクチュエータと、電気分解による排出用アクチュエータの小型化改良方式を提案し、3Dプリンタを用いた試作によって飲み込み可能なサイズで動作することを確認した。回路部は、無線給電・データ通信用のNFC-ICとフラッシュ混載不揮発マイコンを集積した基板を開発し、アクチュエータと組み合わせて直径1cm、長さ3cmの円柱型の筐体に収まることを確認した。無線給電と通信については、バルーン部と一体化可能なフレキシブルアンテナを開発し、10cm以上の通信距離で給電動作可能なことを確認した。
平成27年度からの課題であった排出時の消費電力と無線通信距離について、アクチュエータの改良とフレキシブルアンテナの開発により解決することができた。給電用のアンテナをバルーンと一体化することが可能になったため、バッテリについての問題(サイズ、容量、交換など)も解決し、システム全体を飲み込み可能なサイズで実現できる見通しを得た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初計画では平成29年度前期までにLSI試作を完了して小型プロトタイプの製作を行う予定であったが、上記のアクチュエータとアンテナの改良により市販部品の組合せで目標サイズに到達できたため既に小型プロトタイプの製作に入っている。

今後の研究の推進方策

平成29年度はバルーンの改良とシステム全体の完成、及び実証実験を行う予定である。
残る課題としてバルーンの厚みと材質の問題があるため、材料と成型方法の検討を行う。
また、動作の確認方法については、筐体サイズと消化管サイズの問題から当初の計画であった動物実験と市販の人体ファントムではなく、より実際の消化管内部に近い状態を模擬した人体ファントムを作成して実証実験を行うことを予定している。

次年度使用額が生じた理由

通信用IC評価基板の年度内納品ができなかったため。

次年度使用額の使用計画

評価基板の購入に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 消化管内へ留置する飲み込型センサの検討2016

    • 著者名/発表者名
      中村 亮太, 和泉 慎太郎, 川口 博, 吉本 雅彦, 太田 英敏
    • 学会等名
      電気学会C部門大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2016-09-01 – 2016-09-01
  • [学会発表] Swallowable Sensing Device for Long-term Gastrointestinal Tract Monitoring2016

    • 著者名/発表者名
      R. Nakamura, S. Izumi, H. Kawaguchi, H. Ohta, and M. Yoshimoto
    • 学会等名
      IEEE EMBC 2016
    • 発表場所
      Orlando, FL
    • 年月日
      2016-08-16 – 2016-08-20
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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