日常生活における生体情報の計測は、生活習慣病の予防や早期発見に有用である。本研究では、消化管内に留置可能な飲み込み型生体タグの研究開発を行った。従来のカプセル内視鏡が短期間の検査を目的としているのに対して、提案技術は胃の中でシリコーンバルーンを展開して留置を行い、長期間のモニタリングを行う。デバイスの留置と排出を飲み込み可能なサイズで実現するために、化学反応を用いた低消費電力かつ小型のアクチュエーターを提案した。また、バルーンと一体化したフレキシブルアンテナを開発することで、体外からの無線給電・通信機能を実現した。これらの提案技術を集積した評価デバイスを作成し、実証実験により有効性を示した。
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