異なる表面材質を組み合わせて配置することにより,元の表面とは異なる反射光の角度強度分布を実現し,中間的な視覚的質感の提示を実現した.視覚的質感とは,触覚ではなく視覚により感じる質感のことである.視覚的質感が異なる表面の散乱光角度強度分布が異なることに着目し,受光角45°における散乱強度に対する受光角15°の散乱強度の比を散乱度と定義した.また,2種類の異なる視覚的質感を画素のように並べたところ,両者の割合に応じて散乱度が変化することから,色の混色と同様のアプローチで中間的な視覚的質感を提示できることを示した.
|