数百から数十ナノ秒の時間幅を有していたパルス放電に対して、数ナノ秒へと短パルス化することで得られる反応場「ナノ秒パルス放電」は、これまでにその物理・化学的特性が明らかになり、同時に、その省エネルギー性が評価・実証されてきた。本研究では、「ナノ秒パルス放電」に続いて更なる省エネルギー化をもたらす『ピコ秒パルス放電』を形成するためのピコ秒パルス電源の実現へ必須となる超低インダクタンススイッチの開発を目指した。 結果として、体積放電と沿面放電を融合させた放電スイッチを作製し、そのいくつかの特性を明らかにしたが、未解明の特性が残ることとなり、目的の超インダクタンススイッチの開発には至らなかった。
|