金属格子や板越しのワイヤレス給電(WPT)を実現するために磁気共鳴方式のWPTに低周波の磁場を用いた。超低周波を用いると電磁コイルの重量が重たくなる欠点があるため、WPTの専用シミュレータを開発して軽量な電磁コイルの設計を行った。その結果、以前に作成した電磁コイルの重量が11.9kgであったのに対して1.69kgまで軽量化することに成功した。また、装置の性能は、伝送距離30mmにおいて伝送効率91%、伝送電力426Wを実現した。さらに、伝送空間を1mm厚のステンレス板で隔てた場合においても伝送効率80%、伝送電力317Wの高い性能を実現した。これらの伝送性能は過去の報告例に比べ格段に高い。
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