研究課題/領域番号 |
15K13965
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小林 春夫 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (20292625)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 逐次比較近似 / AD変換 / 整数論 / 冗長性 / 誤差補正 / フィボナッチ数列 / 黄金比 / 白銀比 |
研究実績の概要 |
(1) フィボナッチ数列(黄金比 約1.6進)を用いた冗長逐次比較近似アナログデジタル(Analog-to-Digital: AD)変換アルゴリズムのさまざまなアルゴリズム的性質を導出した。またこのアルゴリズムによりAD変換器が高速化・高信頼性化することを理論的に明確にした。 (2) このアルゴリズムによるAD変換器実現のための内部デジタルアナログ(Digital-to-Analog: DA)変換器の簡単で美しい構成での回路実現法をいくつか(抵抗ネットワーク構成、容量ネットワーク構成)考案しシミュレーションで動作を確認した。 (3) 約1.4進法による白銀比構成による冗長逐次比較近似AD変換アルゴリズムを検討した。フィボナッチ数列アルゴリズムを用いると 複数周期をもつクロックを使用した場合、AD変換が最速になることを導出した。 (4)白銀比アルゴリズムを用いると 複数周期をもつクロックを使用した場合、AD変換が最速になることを導出した。 (5)白銀比構成による冗長逐次比較近似AD変換器のロジック部の設計が簡単で美しくできることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
フィボナッチ数列(黄金比)冗長逐次比較近似AD変換アルゴリズムの検討に加え、新たに白銀比冗長逐次比較近似AD変換アルゴリズムを考案し、その有用性までしめすことができた。
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今後の研究の推進方策 |
(1) フィボナッチ数列(黄金比)冗長逐次比較近似AD変換アルゴリズム、白銀比冗長逐次比較近似AD変換アルゴリズムのさらなる検討 (2) 整数論をもちいての、他の回路設計への応用(DA変換器等)の検討
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