近年、バーコードのように情報が書き込まれたタグを準備し、それを電波で読み出すだけの機能を持ったものとして、テラヘルツ波をタグ・リーダのための電磁波として用いる「THzタグ」が報告されている。THzタグは、保護・梱包材 の外から読み取る、内蔵型タグとしての利用が可能である。しかし、これらの情報量は27 bit(単位平方cm)程度で あり、実用のためには記憶できる情報量を増やす必要があった。本研究では、2次元フォトニック結晶スラブを利用して、周波数と空間の2次元情報を書き込む情報タグを提案し、600GHz帯において、48 bit(単位平方cm)のタグの試作と動作実証に成功した。
|