銀の成長過程に基づく銀ナノ粒子の粒径や粒度分布に着目し、それらを電界強度、電圧波形、溶液における銀イオン濃度からコントロールした。その結果、電極界面付近でのイオン濃度によって銀の核発生の頻度が変るために、形成されるナノ粒子の大きさや、粒度分布が異なることによって、透明から鏡や黒といった表示が可能な事を示した。さらに、凝集やマイグレーションが起き易い銀ナノ粒子の安定化のために銀のフェルミ準位(Ef)がその周囲のEfよりも低いときに安定であるという指針を元に、エネルギー準位の観点から検討を行った。その結果、特定の有機化合物の自己組織化単分子膜の形成などによって引き起こされていることを明らかにした。
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