本研究課題では、半導体素子の光増幅過程で発生する固有の周波数チャープ現象を光強度-周波数変換に応用することで、新しい原理に基づいた光アナログ-デジタル変換技術を提案し、その有効性を実証実験によって明らかにすることを目的としている。 実証実験の目標とした動作速度は10 GSample/s以上のため、半導体素子には量子ドット半導体光増幅器を使用し、10 GSample/sの光アナログ信号から、光A/D変換のコア技術となる光量子化の性能評価と実証実験を行った。これにより、実際の連続的な光アナログ信号から4レベルを越える光量子化が行えることを明らかにした。
|