植物の生育は様々な環境要因によって左右されるため、生産現場等で植物の状態を迅速・簡便・広範囲にモニタリングできる技術が必要である。本課題では、3チャンネルRGB画像を用いて撮影対象のスペクトル情報をピクセル毎に推定し、多波長分光画像を再構成する方式によって、低コストかつ簡便に植物のストレス状態をモニタリングする技術を確立する。代表的なマメ科植物であるダイズの葉を用いて計測を行なったところ、乾燥条件で等価散乱係数スペクトルの値が増加した。したがって、本方式により得られる光散乱スペクトル画像を利用することで、植物の環境応答を非破壊かつ迅速に評価できる可能性が示された。
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