本研究は,非接触非破壊試験法の一つである空気超音波法の送受信効率の向上を目的として,有限要素解析を援用して空気超音波探触子を最適設計したものである.特に,整合層の厚さのみならず,ダイシングによる形状加工をも組み合わせた探触子の最適設計手法を提案した.数値解析においては,ダイシング間隔に合わせた周期構造による3次元モデルを用い,周期構造セル幅,ダイシング寸法,整合層厚をパラメータとして最適計算を行った.その結果に基づいて試作した探触子の送信及び受信感度は市販品に比べてそれぞれ1.63倍と2.21倍の値を示した.
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