強風災害において連鎖的に被害範囲を拡大させる飛来物の飛翔挙動を解析するために,任意の形状,重量バランスを有する物体が飛翔する過程を,動的に変化する空気力を評価しながら解析することができ,かつ衝突時の衝撃力を評価できる新しい解析法を開発することを目的とした。そのような解析法に必要な解析技法として,①飛翔体とともに移動する解析メッシュ,②衝突時の衝突・反発過程と衝撃力評価,③非適合メッシュに対する sliding interfaceの3つの手法を実現し,妥当な解が得られることを確認した。また,風洞の中で球模型を飛ばし,圧電型ロードセルで4点支持されたアルミ板に落下したときの衝撃力を測定した。
|