本研究では,河川の流木輸送量の自動連続モニタリングシステムの開発・実用化を最終目標として,昼夜関係無い熱画像を撮影可能なサーモカメラを用いて,熱画像による河川水面上の漂流ごみの判別ができるかどうかを検証することを試みた.ここでは,現地観測(大堀川・江戸川)及び室内試験において同時撮影される熱画像と可視画像の比較やいくつかの画像解析を通して,熱画像に対する漂流ゴミ判別精度を調べた.その結果, 水温とごみ表面温度の差が存在すれば,熱画像により漂流ごみの判別は十分可能である.また,二値化及びsobel filterによる画像解析は,適切な閾値を用いればごみ判別を十分可能である.
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