地域間の取引に関するデータは社会製剤分析において非常に重要である.わが国には,地域間産業連関表,全国貨物純流動調査,貨物・旅客地域流動調査などが行政による統計として存在する.一方で民間信用調査会社による企業間取引データの整備が進み,学術レベルで利用可能となっている.本来,地域間取引に関するこれらのデータは同じものを違う角度から計測しているに過ぎず,あるデータから別のデータを推計するとこも可能なはずである.そこで,これら4 種類の計測手法が異なるデータの整合性・補完性を確認し,それらを統合化することを目的とし,その方法を提案し実行した.さらに,欧州の研究者と協力し,その適用を試みた.
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