本研究は、ドライブシミュレータを用いた実験を行った。そして、会話型ロボットが、運転者である被験者がこれからどのような事故リスク(歩行者の飛び出しなど)に直面するかについての、予測情報を一切述べず、運転者が危険場面を通過した際の事故的な語り掛けをするだけの制約された条件下でも、ロボットは運転者の振る舞いに影響を与えることができることを明らかにした。しかも、その影響とは、運転者にたいして、安全に運転することを促すような影響であった。このことは、会話型ロボットがあたかも人間の同乗者のような効果を持ちうることを示唆する。
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