フェントン反応によって生成するヒドロキシラジカルを用いて消化汚泥を部分酸化し、これを原料としたメタン発酵の連続運転をおこなった。このフローによれば、消化汚泥中の非生物分解性COD成分の約31%をメタンに転換することが可能であった。これら一連の実験結果をもとに、国際水協会(IWA)の活性汚泥モデルと嫌気性消化モデルをプラットフォームとしてフェントン処理を組み入れた数学モデルを作成した。本モデルによって連続運転で得られたメタン生成のみならず、リアクタの汚泥濃度や処理水に出現する難分解性の溶解成分の濃度も精度良く計算することができた。
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