本研究では、セメント鉱物のC3Sを用いて、酸化チタンの光触媒効果がセメント硬化体及びモルタルの初期及び長期材齢に及ぼす影響について定量的に実証することを目的とし、酸化チタンの光触媒効果がセメント硬化体の初期材齢に及ぼす影響について、強度発現の観点でその利点を明らかにし、化学分析によりそのメカニズムを定量的に評価した。加えて、光触媒酸化チタンによる水酸化カルシウム生成促進効果がフライアッシュのポゾラン反応に与える影響について、特にセメント硬化体の化学分析により定量的に検証し、光触媒効果によるポゾラン反応のコントロールのための基礎的知見を得た。
|