本研究では,2種類のオルゴール,既製のスピーカー,携帯電話を音源として用い,アクリル板,プラスチック板,硬質塩ビ板,低発砲塩ビ板を用い,厚さ,曲げの強さが異なる条件で,音源付近の加圧により音圧と繰り返し成分が増加する現象を詳細に明らかにすることを目的とした.実験の結果,厚さ0.5 mmのアクリル板が最も良くこの現象を再現することができた.スピーカー・携帯電話では,あまりよく現象を再現できなかった.外部から圧力を加えるのではなく,内部にこの現象を発生する仕組みを組み込むことで,既存のスピーカーや携帯電話でも加圧による音圧と繰り返し成分が増加する現象を起こすことが可能と考えられる.
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